自覚と他覚

僕は基本的にへこみやすい。ストレス耐性もないほうだし、些細なことでしょっちゅうへこんでいる。まったく自分はなんでこんなんなんだろうと思うことが良くある。自己啓発書とかで自分を肯定しろ、と何度言われてもなかなか実践するのは難しい。ちょうど今は就職活動の時期で、精神的に疲労することが多い。そんな折、同じく就職活動中の友人と連絡を取り合っていてこうメールが来た。

「お前は強いな。俺なんか弱くてだめだ、へこんでばかり。」と。

これにはかなり驚いた。間違いなく自分は強くはないし、現に日々へこんでるし、不安に襲われている。強い言われるとは思いもよらなかった。この経験から学んだことがある。

自分が思っていることと、他人が自分に抱いている感情は意外と一致しないということだ。
自覚と他覚のズレがある。
これは結構怖いことだ。自分がつらくて、誰かに助けて欲しくても相手にはその信号が伝わっていないことがある。そしてつぶれてしまうことがある。自分にとっても相手にとっても不幸なことだ。以心伝心はなかなかできやしない。不完全でもいいから、伝えることが大切だ。助けてと声に出せば、その声は意外と届くものだ。それがコミュニケーションだろう。決め付けないこと、しっかり伝えること、どちらも大切だと実感した。

そんなことを思いながら僕は返信した。
「僕も弱いよ。毎日不安だし、今朝はなぜかいきなり鼻血がでたくらいさ!」と