やる気×自分=?

最近の実感として。

やる気だけでは、何も変わらない。自分を変えていくためには、生活の中に習慣を組み込んでいくことが必要である。習慣があるからこそ、何かを継続して続けることができる。この習慣は決してたいしたものでなくて良い。たとえば、電車に乗っているときは本を読むとか、お風呂に入る前には日記をつけるとか。そして、その習慣は始めは負荷の少ないもので良い。読書ならば、一日10ページ、日記なら一日3行、とかその程度で良い。
大切なのは、その習慣をつくることである。そして、努力をしている自覚がないまま自然に自分を向上させる仕組みをつくることである。きっとその小さな習慣は少しずつ加速していって、そういった習慣がない人との間に大きな差を生むはずだ。一段一段のぼっていた階段が、1段飛ばしになり、3段飛ばしになり、自分でも気づかないうちにエスカレーターになりエレベーターになる。
小さな習慣が、自分を遠いところに連れていってくれる。

自戒をギュンギュンにこめて。
夏の夜にそんなことを考えながら。

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。

早く、過ぎる時の速さはいつだって

2ヶ月ほど空き。気づいたら2ヶ月強もたっていた。1日、1週間は長く感じるのに、1ヶ月は早く過ぎるような気がする。時間の感覚は確かに相対的なわけで。


『時間がない』とは言いたくないが、『管理しないと時間はなくなる』のは事実だとこの2ヶ月強で痛感する。積読は増えるは、未処理の手続きは増えるは、あの子と会うのも遠まわしになっている。

時間に対して受動的に行動していてはいけないようである。主体的な行動だけが、時間をつくっていく。ようである。


何の漫画だったが忘れたけど、『明日って今さ!!』てセリフがあった気がする。その通りだ。

明日は今、であり、いつかは今、なのである。
いつかの自分であるために、今の自分はどうありたいんだろう。


ご無沙汰ですがありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

新生活突入

ついに新生活が始まった。
右も左もわからないし、怖いことがいっぱいだ。
でもとりあえず、ここまで支えてくれた全ての方々に大感謝。
ありがとう、ありがとう。

今日もありがとうございます。 

一橋大学について僕が知ってる幾ばくかのこと

先日、卒業が確定した。思えば、非常に多くの方に支えられて、卒業することができたと思う。これからも多くの方のお世話になって、おんぶにだっこで生きていくのだろう。ただ、これからは少しでもペイフォワードできるようにもなっていきたい。

誰がこのネットの僻地にある、この記事を読んでくださるのかはわからないが、僕が4年間を過ごし、この春卒業する大学が、どんなものなのかを、誰かの役に立つと信じて言及したい。

※あくまで内部の一学生として主観に満ち溢れた意見ですのでご理解下さい。


一橋大学とは?


僕は一橋大学を卒業する。一橋は東京にある国立の文系単科大学で、商学部、経済学部、社会学部、法学部の4学部でできている。全学部がひとつの小さいキャンパスでやってるのと、語学のクラスがごちゃ混ぜなので、学部間の垣根は低い気がする。他学部の授業もバンバン取れる。ただ主観としては、もともと商科大学だけあって、主役は商学部だしレベルが高いのも商学部な気がする。ちなみに近年カリキュラムが変ったらしく、商学部は大変そうである。大学全体に実学を優とする雰囲気が流れているような。


・頭良いの?学歴コンプなの?


一橋はしばしば学歴に関して言及されることがある気がする。特に、東大コンプが多いとか言われる。あんまり考えたことはなかったけど、一橋の一学生としての、個人的な学歴に対する認識は、東大とか京大は頭ひとつ抜けてて、早慶とかは同じくらいだと思ってる。正直、受験生のときは東大なんて全く雲の上で、ぎりぎり一橋に受かったくらいである。そして、4年間過ごしてみて学生の優秀さについて考えるなら(まあ、何をもって優秀とするかはとっても難しいことだけど)、一橋は、形無しもいなければ型破りな(程優秀な)人もそんなにいない(一定数は確実にいる)。早慶は、形無しもいるけどその分型破りな人も多い。東大は、形無しもいないし、型破りな人も多い。といった感じ。勝手なイメージだけど。


・どんな人が多いの?

よくダサくて地味な大学といわれる。個人的にも、地味な大学だし、落ち着いた人が多いと思う。ダサさに関しては、年々ボトムアップ的に軽減してきてるんじゃないかなと感じている。そして、基本的にはやっぱり真面目な人ばかりだ。テニサーの人もそんなにチャラくない。テスト前は、図書館は人で溢れかえる。あと、心優しい人が多いと思う。


・良いところは?


僕はなんだかんだ言ってこの大学はいい大学だと思っているし、誇りに思っている。一橋の良いところは、何かを学ぶのに協力的な姿勢が、大学全体にあることだと思う。ちょっと前に、真面目な人ばかりだと書いた。一橋は、勉強しないのを良しとする雰囲気はない。・・・たぶん。この雰囲気というのはとても重要だと思う。普段一緒にヘラヘラしている友達のレポートが華麗だったり、家に行くと小難しい本がびっしり並んでいたり、知らぬ間にスキルアップの訓練をしていたり、そんなことがざらにある。そうすると、『自分も何か勉強したいなー。』ていう思いに駆られる。偉そうに言っているけど、僕はそんなに勉強をしなかった。でもこういう雰囲気があったからこそ、大学4年間腐りきらずに生活できてきたんだと思う。そして、本気で学びたい人にはどこまでも応えてくれる体制が、一橋にはあると思う。


・悪いところは?


悪いところも結構たくさんあると思う。学ぶ姿勢がある一方で、一橋の学生は一橋だけで自己完結している気がある。一橋は西東京の国立にあるんだけど、国立でほぼ全ての生活が完成している。あんまり外へ出ない。他大と関わらない(インカレの津田塾とか東京女子ぐらい)だからか、学生のふり幅が小さくなってしまうのかもしれない。あんまり外の世界に足を突っ込まなかったことが、僕自身大学生活を振り返ってみて反省点のひとつだと思う。


・大学周辺の町は?


国立市。とっても穏やかかつ治安が良い。国立マダムが優雅に紀伊国屋で良くわかんない高い調味料とか買ってるイメージ。新宿まで1本で、何だかんだで30分くらいでいけるから、立地も悪くはないと思う。家賃相場は6畳1間で6万円〜くらい。美容院がやけに多い。


・美味しい食べ物とかあるの?

スタ丼が有名。個人的にはロージナ茶房のが好き。そういえば意外とカレー屋さんが多い気がする。ケーキとかも意外と美味しい。学食は普通。クリームチーズメンチを週3で食べてた。


・新入生へのアドバイスとか


入学おめでとうございます。入学すると、いろんな先輩が“人生の先輩”的な感じで様々なアドバイスをしてくると思います。合ってることを言う人もいるし、間違ったことを教えてくる人もいます。ただ、正直あなたとその先輩はそこまで変わらないと思います。せいぜい3つ4つしか年齢は変わりません。あなたよりちょっと大学に詳しくて、あなたよりちょっと老けて見えるだけです。様々なアドバイスを言ってくる人がいると思います。そしてその状況自体は多分避けられないでしょう。でも、そのアドバイスの取捨選択をする権利はいつもあなたにあります。自分の頭でしっかりと考えて、アドバイスを受け入れていくことが大切だと僕は思います。僕のこのアドバイスにしても、間違ってるかもしれません。
とにかく、あなたの大学生活が良いものになることを祈っています。


結局何が言いたいの?馬鹿なの?


わからない。とっても散漫なものになってしまい、僕自身驚いている。まあ、いろいろ言ったし、言葉にできない思いもたくさんある。だけどひとつだけ僕が言える確かなことは、この大学で4年間過ごせて良かったってことだ。



最後まで読んで頂いてありがとうございます。じゃあまたねー。

祭りの後

丸1日半くらい本気で遊んだ。出不精な自分に打ち勝つと、想像を超えた楽しさが降ってくることがある。昨日の昼間は日が出て暖かかった。確かに春がそこまで来ていた。そして夕方になると、肌寒さがあらわれてきた。まだ春には負けられない冬のプライドを感じた。


本気で遊んで、家に帰ってきた。1人で家で夕飯を食べて、お風呂に入った。熱めのお湯に浸かって、そのままヒゲを剃った。お風呂からあがって、なんとなく所在無くて、テレビをつけても心を惹かれなかった。何でかわからないけど、ファンタを飲みたくなった僕は、パジャマにダウンを羽織って近くの自動販売機に買いに行った。外は昨日よりも冬が弱っていた。もう冬は春を抑えきれないのかもしれない。


ファンタなんて飲むのはどれくらいぶりだろう。ファンタを飲みながら家に帰った。昔より甘くなった気がした。ファンタの味が変わったのか、僕の舌が変わったのか。ファンタを飲み終わった僕は、缶を潰して一息ついた。静かな部屋を見渡していた。蛍光灯の音がして、冷蔵庫の音がして、水道から水滴が落ちたような気がした。


ふと不思議な感情に襲われた。寂しいような、退屈なような、人恋しいような。でもそのどれか1つの言葉じゃこの気持ちを捉えきれない。この気持ちは何だろうと、そんなことを考えていた。


ああそうか。
祭りの,
後だ。


今日もありがとうございます。大好きです。

『グラン・トリノ』という傑作

グラン・トリノ [DVD]

グラン・トリノ [DVD]

やっと見た。確かに傑作だった。グラン・トリノは、イーストウッド演じる伝統的なアメリカ人の頑固爺さんウォルトと隣家にすむモン族の少年タオとその一家との交流を通して、時代の、アメリカの、人生の、移りかわりを描く重厚な作品だ。詳しいあらすじはwikipedia:グラン・トリノにおまかせする。



前半はややコミカルかつ朗らかに話は進み、途中で物語は一転し終結に向かう。その事件に対して、ウォルトが選んだ決断とは何だったのか。物語はどこに収束していくのか。このグラン・トリノを鑑賞した後は、必ずそれぞれが思うことがあるだろう。その時、自分はどう生きるのか。



どうしてグラン・トリノは傑作なのか。僕はイーストウッドが若い頃の作品は知らないし、最近の作品についても詳しくはない。だからもしかしたら、誤りがあるかもしれないが、このグラン・トリノイーストウッドのひとつの集大成だと思う。僕が今まで見たイーストウッドの作品の内容やテーマ、シーンなどが幾重にも重なりあっているような印象を受けた。決して派手ではないこの映画に、溢れんばかりの意味が込められているように感じた。恐らく僕がみたことのないイーストウッド作品のエッセンスもグラン・トリノには込められているのではないだろうか。グラン・トリノイーストウッドのベストアルバムだと僕は思った。




イーストウッドは、このグラン・トリノを最後に事実上の俳優引退を匂わせている。それを念頭においてみると、イーストウッド演じるウォルトの役柄、心情、信念のもつ意味を考えたくなる。そして、ウォルトのラストシーンに何ともいえない大きすぎる感慨を感じることができる。イーストウッドが最後に自ら演じた役柄、そしてそのラストシーンにイーストウッドはどんな思いを込めたのだろうか。




グラン・トリノを見ていて悔しかったことがひとつある。この映画は、普遍的なメッセージを僕たちに与えてくれる。ただそれでもやっぱり、アメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人のための映画なんだと思う。映画の雰囲気を純粋にダイレクトに感じきることは、日本人の僕にはできない。グラン・トリノアメリカという国の、そしてアメリカ人の、侘びと寂びに満ち溢れた映画なのだから。



今日もありがとうございます。寒さのピークはもう過ぎたんですかね??ココアがおいしい季節です。