ハゲタカ
映画ハゲタカを見る。
もともとは原作小説があり、NHKでドラマ化され、今回はその劇場版。
今年見た映画の中で一番面白かった、熱かった、考えさせられた。
ものづくり日本の象徴アカマ自動車が、外資系ファンドBWPに狙われる。
それに対するは、かつて日本を席巻した伝説のファンドマネージャー鷲津という構図。
2時間強と比較的長めで、また経済ドラマであるのに全く飽きることなくずっと釘付けになる。
白熱の頭脳戦やハイセンスな音楽も魅力的だけど、注目すべきは人であり感情だと思う。
何のために働くのか?何のために生きるのか?
そういった問いに対して深い傷と葛藤をもった登場人物が戦う。
そこに引き込まれる。そこに考えさせられる。
僕みたいな生ぬるい学生からは、考えられない世界で生きている人たち。
これから社会に出て行く若輩の身としては感じるところが多かった。
琴線に触れる言葉も多かった。
ネタバレになるといけないのであまり紹介できないが、一番響いたのは回想シーンでの鷲津の言葉。
強くなれ。強くならないと、人を殺してしまう。
僕から見れば、強さを体現しているような人物である鷲津。
そんな彼の葛藤とある種の達観から出た言葉。
資本主義社会で生きていくことを考えさせられる、そんな言葉に感じた。
以上が映画の感想なんだけど、この映画(ドラマも)を見ると勉強したくなります。
学生だと特に。
映画もドラマもあわせて(脚色や娯楽が過ぎる部分も多分にあると思うけど)、金融だけでなく日本経済の問題や働く意味を考えさせられる良作だと思う。
就職セミナーに漫然といくくらいなら、ハゲタカをみたほうがいいと思う。
映画の公開はもう終わりつつあるので、見に行けない方はまずドラマを見て映画のDVDを待つのもありだと思う。ハゲタカ、激おススメ。
最後まで読んで頂きありがとうございます。愛してます。