サマーウォーズ

ご無沙汰してます。


今更サマーウォーズを見た感想を。
時をかける少女が大好きでハードルは上がっていたが、とても楽しむことができた。時をかける少女と比べると、より幅広い客層に受け入れられる映画だと思う。ご都合主義のとこやありえないとこはまああるけど、そんなのは大した問題じゃないかなと。



何も考えずに見て、見終わった後爽快感を得られる映画だと思う。んでもって、気持ちがあるならメッセージ性を得られる映画でもある。映画を見て個人的に感じたメッセージは2つ。



・家族(人と人)の繋がりとは
・ITとアナログの今後



これは映画を見た方なら簡単に感じられるものだと思う。家族の繋がりの大切さ、こう文字に書き起こすとひどく道徳的で説教くさい印象をもってしまうかもしれない。しかし、サマーウォーズでは抜群のエンターテインメント性で家族の繋がりというものを描きだしていると思う。家族の繋がりを通じながら、熱くなってしんみりして、ときにやきもきする。家族の繋がりの良いところも悪いところも感じることができる。そして、家族を超えて人と人との繋がりまで考えることができる。映画の立場は、月並みかもしれないけど「なんだかんだ言っても人は一人では生きられないんよ」というものだろう。



もう1点は、ITとアナログの今後について。舞台はITがより発達した近未来で、システムの暴走が物語を動かしていく設定。発達した文明の反乱っていうのはよくフューチャーされる問題だけど、それに対するサマーウォーズの答えは、「まあ反文明といってもしょうがないし、うまくやってこうや」というものだと思う。ITの暴走に対して、登場人物はハイテクとアナログどっちも駆使して戦っていく。その姿勢は、ハイテクとアナログどちらも肯定している。その立場はひどく現実的で、また実際的だと思う。サマーウォーズは近未来SFだが、その世界は決して創造の中だけのものではないと思う。




とまあだらだらとりとめも無く書いてきたけど、サマーウォーズはエンターテインメントとして単純に楽しめる作品だと思う。言い忘れたけど、個人的に音楽もかなり良かった。映画を見た後、爽快感とともに実家に帰りたくなった。思う壺だ・・・誰の?


サマーウォーズ (角川文庫)

サマーウォーズ (角川文庫)

サマーウォーズ オリジナル・サウンドトラック

サマーウォーズ オリジナル・サウンドトラック

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